腎臓内科
腎臓は全身の血液から老廃物や余分な水分をろ過し、尿として体外に出す臓器です。
慢性腎臓病とは、さまざまな要因で腎臓の機能が落ち、体に老廃物や余分な水分がたまり始めている状態です。
慢性腎臓病が進行して、老廃物や余分な水分が過度に体にたまると命にかかわるため、人工透析や腎移植が必要になります。また心筋梗塞や脳梗塞の危険性が高くなってしまいます。腎臓の専門家として、腎臓の健康をサポートさせていただければ幸いです。
初期は無症状ですが、高血糖状態が続くと口渇感・多飲・多尿の症状が出現し、体重減少や全身倦怠感・手足のしびれを生じることがあります。また歯周病や目の見えにくさ等の症状から診断されることもあります。
こんな症状がある方
健診などの採血検査で、クレアチニン値が高いと判定された。
健診などの採尿検査で、尿蛋白または尿潜血が陽性と判定された。
上の血圧が慢性的に135 mmHgより高い。
足がむくみ、体重が増えてきた。
主な対象疾患
慢性腎臓病
ネフローゼ症候群
糸球体腎炎
膠原病に関連する腎症(ループス腎炎など)
多発性嚢胞腎
・・・など
検査内容
日本では成人の約8人に1人が慢性腎臓病と推定されています。
しかし、慢性腎臓病の初期は自覚症状がないため、診断の遅れにより適切な時期に適切な治療を受けられていない方も多くいるのが現状です。
当院では、血液検査・尿検査で腎機能や腎疾患の活動性をモニタリングします。
必要に応じて、腎臓の超音波検査で腎の形態や血流異常も評価いたします。
腎臓病の治療は、腎臓を悪くしている原疾患の治療と、腎臓を保護する治療に分かれます。
その他、管理栄養士による栄養療法も行います。
慢性腎臓病の進行を緩やかにすることで、現在の腎機能を維持する支援を透析になるまでの期間を延長させるお手伝いたします。
治療内容
原疾患の治療は、糸球体腎炎に対する免疫抑制薬や多発性嚢胞腎に対するトルバプタンなどが該当します。
原疾患の治療
腎臓の負担を減らすことにより、現在の腎機能を維持するための治療です。
具体的には、腎臓を悪くする因子である生活習慣病(高血圧、糖尿病、肥満など)管理や、腎保護薬などを使用していきます。
腎臓を保護する治療
いずれも内服の治療になりますが、腎性貧血など一部の病態にはクリニックでの注射(皮下注射)を提案させて頂くことがあります。
南与野駅より徒歩16分
〒338-0822
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